音の周波数

ソルフェジオ周波数ってご存知ですか?
グレゴリオ聖歌で使われた失われた古代の音階とされ、最近、癒しの世界で注目を浴びています。YouTubeなどでも周波数〇〇のBGMなどといろいろみかけますが、心地よい音階になっているので、実際の周波数ってどんな感じ?というのを確認してみたいと思います。

カードリーディングの際に、4096の音叉で場を浄化しますが、その時にも再生を使ってみてください。

よく使われるソルフェジオ周波数と意味


174Hz :痛みの軽減・意識の安定 
285Hz: 細胞修復・組織の再生
396Hz: 恐れ・罪悪感の解放
417Hz :変化への促進・トラウマ癒し
528Hz :愛・DNA修復・自己肯定感UP
639Hz :人間関係の改善・調和
741Hz: 直感・意識の浄化
852Hz :スピリチュアルな目覚め・高次元との接続
963Hz :宇宙意識・松果体の活性化

🎧 174Hz:痛みとストレスの緩和
やわらかい音叉の波が、今日の疲れにしみていく……。
10秒間、目を閉じて深呼吸しながら聴いてみてね。

🎧 396Hz:恐れと罪悪感の解放
自分を責めていた気持ちや、心の奥に残っていた過去をやさしく手放す音。

🎧417Hz:変化とトラウマの癒し
過去の後悔や、なかなか動き出せない心のクセをほぐしてくれる音。
新しいステージに進みたいとき、背中をそっと押してくれます。

🎧 432Hz:宇宙と調和する癒しの周波数
「自然界の周波数」とも呼ばれ、心と身体の緊張を解きほぐし、
深いリラックス状態へと導いてくれます。

🎧440Hz:現代音楽の基準周波数
オーケストラやピアノのチューニングなど、現代音楽の基本に使われるピッチ。
正確さと安定感の象徴だけど、少し「人工的」と感じる人もいるみたい。
ソルフェジオではないけれど、比較用に聞いてみてね。

🎧528Hz:愛とDNA修復の周波数
ソルフェジオ周波数の中でも特に有名な「奇跡の周波数」。
心を落ち着けたいときや、細胞レベルでの癒しを意図するときにおすすめ。

🎧852Hz:直感と魂との再接続
第三の目(第6チャクラ)を刺激するとされ、直感力や内なる導きとつながりやすくなる周波数。
真実を見抜く力や、自分軸を取り戻したいときにおすすめ。

🎧888Hz:豊かさと統合の波動
「無限」「宇宙的豊かさ」を象徴するナンバー888。
この周波数は金運・成功運だけでなく、心と体と魂の統合をサポートしてくれるともいわれます。
自己肯定感アップや引き寄せ体質を育てたいときに◎。

🎧963Hz:神聖さと宇宙意識の目覚め
「神聖なる光とのつながり」「宇宙意識の開放」とされる963Hz。
第7チャクラ(クラウンチャクラ)を活性化し、魂の本質へアクセスしたいときに。
眠る前や瞑想時、宇宙と一体になるような深い静けさを感じたいときにおすすめです。

🎧 1024Hz:宇宙の秩序と神聖なるつながり
この周波数は、意識を拡大し、宇宙や高次元とのチューニングをサポートすると言われています。
自己を超えた存在との調和を促し、「すべてはつながっている」という感覚を呼び覚ますような響き。
祈りや瞑想のとき、宇宙に問いかけたいときに。

🎧 1111Hz:目醒めと次元上昇のゲート
この周波数は「エンジェルナンバー1111」ともつながりが深く、新しい始まり、魂の目醒め、次元上昇を象徴すると言われています。
変化の前触れを感じたとき、自分の内なる声に耳を澄ませたいときに。
ふと見た時計が11:11だったなら、それはこの周波数を聴くサインかも。

🎧 2048Hz:多次元意識の活性化
この高周波は、通常の知覚を超えた“多次元的な感覚”を目覚めさせるためのゲートとも言われています。
スピリチュアルな情報をキャッチしやすくしたり、高次元の存在とのつながりを意識したいときに。
瞑想時に聴けば、自分の魂の記憶の深層にアクセスできるかもしれません。

🎧 3072Hz:潜在意識とのシンクロ強化
この周波数は、「深い自己対話」や「直感の明晰化」に役立つと言われています。
情報過多な時代の中で、必要なものを見抜く感覚を研ぎ澄ませてくれるとも。
意識の奥底にあるメッセージをキャッチしたいときに、そっと耳を傾けてみてください。

🎧 4096Hz:天と地をつなぐゲートの音
この高次周波数は「天界とのつながり」や「霊的な浄化」を象徴する音として知られています。
心身の空間をクリアにし、直感や高次の存在とのコンタクトを助けるとも言われます。
深く静かに耳を傾けることで、あなたの内にある“宇宙との対話”が始まるかもしれません。

マヤ暦占い(ツォルキン)

古代マヤ文明が使っていた260日サイクルの暦「ツォルキン(Tzolk’in)」に基づいている占いです。農耕暦や宇宙エネルギーとのつながりを重視していたマヤ人にとって、ツォルキンは魂と宇宙のリズムを合わせるカレンダーでした。

基本の構造(用語ざっくり解説)


キン(KIN)

1日を1ユニットとした単位。全部で260個ある(1キン=1エネルギー)


太陽の紋章

自分の外側の性格。20種類あって、動物や神のような意味を持つ


ウェイブスペル

内側の流れや使命。13種類で、それぞれにテーマがある


銀河の音(音)

宇宙とのチャンネル。1~13のリズムで、その人の行動特性やテンポを示す

マヤ暦でわかること

  • 自分のKINナンバー(生まれた日の宇宙エネルギー)
  • 太陽の紋章(表向きのキャラ)+ウェイブスペル(内面的なテーマ)
  • 銀河の音(13の音)で行動パターンがわかる
  • 相性・人生の周期・魂のテーマまで見られる

たとえば・・・

「KIN143・青い夜・音13」の人は、夢を現実化するスペシャリスト・直感の人・人生のまとめ役

「KIN1・赤い龍・音1」の人は、始まりの人・情熱家・命をつなぐ役割

KINナンバーを知る方法

ネットで「マヤ暦占い KINナンバー 計算」と検索してみましょう。

ただし、ここで注意があります!

計算するサイトによって結果が違うことがあります。

実は、マヤ暦には「いくつかの解釈の流派」があるのです。

なぜKINが変わるの?

マヤ暦は本来、地球と宇宙のエネルギーのリズムを読み解く暦(ツォルキン)です。
この260日周期のカレンダーには、起点日をどこに置くかによって「同じ日でもKINナンバーが変わる」ことがあります。

よく使われるのは主に2系統。日本式(ヨミ式)と国際標準(ドリームスペル)です。

つまりどちらで計算するかによってKINが違ってしまうのです。

日本式(ヨミ式)は 日本で多く普及していて、講座などで多用されています。 KIN 1は1949年2月6日〜です。
国際標準(ドリームスペル) 世界的に広く使われる銀河署名の計算で、 KIN 1は1987年7月26日〜です。

どちらが「正しい」のか、というより、見ている視点や波長が違うと考えてみてください。

日本式KINでは、現実での役割・社会的性質を知りたいときに適しています。

国際式KINは魂のリズム・宇宙的テーマを感じたいときに使うと楽しいです。

だから両方を知っておいて、その時の自分にどっちがしっくりくるかを選べばいいのです。

太陽の紋章(Solar Seal)

20種類あり、自分の表向きのキャラを表しています。


1 赤い龍: 誕生・育む・命 生命の源・母性・始まり
2 白い風 :メッセージ・共鳴 感性・スピリチュアル・伝達
3 青い夜: 夢・豊かさ・直感 夢想家・インスピレーター
4 黄色い種 :気づき・開花・可能性 教育者・発芽の人
5 赤い蛇 :本能・情熱・生命力 肉体・生きる力・セクシャルさ
6 白い世界の橋渡し: 死と再生・つなぐ 境界を越える・調整役
7 青い手: 癒し・理解・完成 セラピスト・行動派
8 黄色い星: 美・調和・芸術 美意識・デザイン・整える
9 赤い月 :浄化・流れ・柔軟性 流れのままに動く人
10 白い犬: 愛・忠実・心 ハート・信頼・献身
11 青い猿: 遊び・ユーモア・魔法 子ども心・変化の魔術師
12 黄色い人 :意志・自由・知恵 自由人・選択の達人
13 赤い空歩く者: 探求・勇気・目覚め 冒険者・道を切り開く人
14 白い魔法使い: 魔法・魅了・時間 スピリチュアル・時の使い手
15 青い鷲 :ビジョン・見通す力 高い視点・未来思考
16 黄色い戦士: 知性・問う・挑戦 戦略家・賢者・挑戦者
17 赤い地球: 同調・リズム・ナビゲート 場をつくる人・調律者
18 白い鏡: 映し出す・秩序・真実 客観性・冷静・内省
19 青い嵐: 変容・浄化・エネルギー 激変・革命・熱量人間
20 黄色い太陽: 普遍の光・照らす・完成 カリスマ・中心的存在


ウェイブスペル

太陽の紋章が「魂の顔」なら、ウェイブスペルは「魂の流れ・使命・人生のテーマ」。マヤ暦では、13日ごとのエネルギーの流れを1つの「ウェイブスペル」と呼びます。

それぞれのウェイブスペルには「13個のKIN」が含まれていて、人生の方向性や、目指す進化のテーマを表します。


🔴 赤い龍:誕生・母性・生命 /はじまりの魔法、命の芽吹き
⚪ 白い風: 精神・言葉・共鳴 心 /の声を運ぶ風になる
🔵 青い夜: 夢・直感・豊かさ / 見えない世界から宝を持ち帰る人
🟡 黄色い種: 気づき・開花・可能性 / 魂の中の可能性を目覚めさせる
🔴 赤い蛇: 本能・情熱・生存力 /生き抜く力を伝える者
⚪ 白い世界の橋渡し: 死・再生・ゆるし /境界を越えて癒しを届ける
🔵 青い手 :癒し・完成・理解 /手を使って世界に優しさを与える
🟡 黄色い星: 美・秩序・芸術 /美と調和を創り出すアーティスト
🔴 赤い月: 浄化・水・流れ /こころを洗い清める水の巫女
⚪ 白い犬: 愛・忠実・心 /愛と絆を育む、心の守り人
🔵 青い猿: 遊び・魔法・ひらめき /人々に笑いと気づきをもたらす魔法使い
🟡 黄色い人 :意志・自由・知性 /自らの意志で道を切り開く導き手
🔴 赤い空歩く者 :探求・勇気・目覚め / 世界を歩いて知恵を集める旅人

ここで、ダブってるじゃん!って気づいた人いますか?普通気づきますね(笑)

ダブっているというか、ウェイブスペルになる紋章は、すべて太陽の紋章の一部です。

ツォルキン暦は、
 20の太陽の紋章 × 13の銀河の音 = 260KINで構成されています。

そのうち、KIN1・14・27…など、13の間隔で並ぶ13KINが、
 それぞれ「ウェイブスペルのスタート地点」になるのです。

この13のスタートKINが持つ紋章だけが「ウェイブスペル名」として使われています。

銀河の音(音)

マヤ暦のツォルキンには、1〜13までの「銀河の音」が流れていて、自分の生まれた日の音が「どう動き、どう響くか」のスタイルを決めているのです。

つまり……
KIN=(銀河の音)×(太陽の紋章)でできています。

13の銀河の音一覧

1  始源の振動 :意思・目的・出発点
2  対なる構造体 :二極性・挑戦・バランス
3  共鳴する橋渡し: 活性化・リズム・つなぐ
4  秩序の設計者 :形づくる・明確化
5  解放の指揮官: 指針・推進力・輝き
6  平衡の錬金術師: 安定・調整・均衡
7  神殿の共鳴点: 調律・神秘・内観
8  星の建築士: 調和・完全性・創造
9  魂の炎の点火者: 意図の脈動・現実化
10  宇宙のマスターキー :完成・生み出す力
11  銀河の解放者 :解放・変容・手放し
12  神話の語り部: 理解・共鳴・分かち合い
13  超越の巡礼者 :飛躍・変容・宇宙への還元

使い方のすゝめ

マヤ暦占いは、人間関係などを把握するのが得意です。日常の中でどう使うかのすゝめを書いておきます。


第一印象や相性:太陽の紋章がメイン
「あ、この人とは波長が合うな〜」とか「なぜか合わない」って感じるのは、
実は太陽の紋章同士の共鳴(類似 or 反対)で説明できることが多い

長く関わる相手や家族:ウェイブスペルが大事
人生の流れが似てるか?深く関わる意味があるか?を見るときはウェイブスペルに注目!

実務や共同作業:銀河の音のリズムを見る
同じ音だと息ぴったり。音差が大きいとスピード感にズレが出る(でもそれが補完にもなる!)


詳細はすべてを説明していると分厚い本になるくらいの量があるので、ここにはまとめません。

「マヤ暦占い KINナンバー 計算」で検索するとサイトがたくさんあるので、気に入ったところを使ってみてください。

でも、課金しようとするサイトやここから先は有料!みたいなところが多いので、時間をいただければ、占いやります。生年月日と、質問内容をLINEで送ってください。ただし、サンプルとして利用させていただきます。誕生日を含め個人情報は書かず、質問もざっくり系にしますので、それならOKという場合はご利用ください。

月齢占い

月齢占い・・・あなたが生まれたときの月のかたちから見る性格と使命

まずは生まれた日の月齢を調べましょう。ネットで「誕生日 月齢」で検索するといろいろなサイトがあります。

🌑 新月(Moon Phase 0〜1)
キーワード: はじまり・直感・種まき
あなたは: 新しい世界を夢見て進む先駆者。目に見えないものを感じ取り、何かを生み出す使命をもつ。

🌒 三日月(Moon Phase 2〜6)
キーワード: 希望・向上心・準備
あなたは: 未知への憧れを抱き、努力と工夫で未来を形にしていく人。夢と現実の橋をかける役割。

🌓 上弦の月(Moon Phase 7〜9)
キーワード: 決断・行動・克服
あなたは: 内なる葛藤を乗り越え、壁を突破する勇者。試練を通じて人に勇気を与える存在。

🌔 満ちていく月(Moon Phase 10〜13)
キーワード: 洗練・磨く・成熟
あなたは: 完成に近づく過程に生きる人。細部までこだわり、理想を高めていく探究者。

🌕 満月(Moon Phase 14〜16)
キーワード: 表現・共感・到達点
あなたは: 世界に光を放つ存在。人を惹きつけ、心を照らし、感情を共有することに喜びを感じる。

🌖 欠けていく月(Moon Phase 17〜20)
キーワード: 伝える・分かち合う・共有
あなたは: 経験や知恵を語る人。自分の物語や学びを、次の世代に受け渡していくメッセンジャー。

🌗 下弦の月(Moon Phase 21〜23)
キーワード: 見直し・再構築・反省
あなたは: 自分と世界を見つめ直す哲学者。壊すことの中に、再生の可能性を見出していく。

🌘 暗い月(Moon Phase 24〜29)
キーワード: 浄化・癒し・終わりと始まり
あなたは: 古いものを手放し、次の時代へとつなぐヒーラー。スピリチュアルな感受性の持ち主。

他の占いと組み合わせると、より深い自己理解ができます。

満月の名前

夕方のニュースや天気予報で、満月の名前について紹介されることがありますね。ちなみに今月6月の満月は、6月11日射手座の満月で、ストロベリームーン(Strawberry Moon)っていう名前がついています。

誰がつけたのかというと、ネイティブアメリカン。ネイティブアメリカンの部族たちは、自然のサイクルにものすごく敏感な暮らしをしていたから、満月に名前をつけることで季節の移ろいをカレンダー代わりにしてたのです。

満月名は アルゴンキン族(東部のネイティブアメリカン)の言葉が元になっていて、その後、入植者(ヨーロッパ系)がキリスト教暦と混ぜて広めたとされています。今では欧米の農事暦(Farmer’s Almanac)で毎年掲載されています。

1月Wolf Moonウルフムーン狼が飢えて遠吠えすると信じられた季節
2月Snow Moonスノームーン雪がもっとも深く積もる時期
3月Worm Moonワームムーン土がゆるみ、ミミズが地表に現れ始める頃
4月Pink Moonピンクムーンピンクの花(フロックス)が咲き始める頃
5月Flower Moonフラワームーン野の花が一斉に咲き乱れる時期
6月Strawberry Moonストロベリームーンイチゴの収穫期(ロマンチック!)
7月Buck Moonバックムーンオス鹿(buck)の角が生え替わる頃
8月Sturgeon Moonスタージャンムーンチョウザメがたくさん獲れる季節(湖の多い地域)
9月Corn Moon or Harvest Moonコーンムーン/ハーベストムーントウモロコシや穀物の収穫期(秋分に近い満月ならハーベストムーン)
10月Hunter’s Moonハンターズムーン狩りの季節。冬に備えて獲物を狩る時期
11月Beaver Moonビーバームーンビーバーが冬のためにダムを完成させる頃
12月Cold Moonコールドムーン寒さが本格的に始まる。最も夜が長くなる時期

補足:特別な満月の名前

種類名前説明
ブルームーンBlue Moon1か月に満月が2回あるときの2回目。珍しい=“Once in a blue moon”の語源
スーパームーンSupermoon地球に最も近い満月(通常より大きく明るい)
マイクロムーンMicromoon地球から最も遠い満月(小さく見える)
ブラッドムーンBlood Moon皆既月食中の赤銅色の月のこと。幻想的

2025年 満月カレンダー一覧(日本時間ベース)

1月15日(水)
 満月名:ウルフムーン(Wolf Moon)
 星座:蟹座 ♋

2月13日(木)
 満月名:スノームーン(Snow Moon)
 星座:獅子座 ♌

3月14日(金)
 満月名:ワームムーン(Worm Moon)
 星座:乙女座 ♍

4月13日(日)
 満月名:ピンクムーン(Pink Moon)
 星座:天秤座 ♎

5月12日(月)
 満月名:フラワームーン(Flower Moon)
 星座:蠍座 ♏

6月11日(水)
 満月名:ストロベリームーン(Strawberry Moon)
 星座:射手座 ♐

7月10日(木)
 満月名:バックムーン(Buck Moon)
 星座:山羊座 ♑

8月9日(土)
 満月名:スタージャンムーン(Sturgeon Moon)
 星座:水瓶座 ♒

9月7日(日)
 満月名:ハーベストムーン(Harvest Moon)
 星座:魚座 ♓

10月7日(火)
 満月名:ハンターズムーン(Hunter’s Moon)
 星座:牡羊座 ♈

11月5日(水)
 満月名:ビーバームーン(Beaver Moon)
 星座:牡牛座 ♉

12月5日(金)
 満月名:コールドムーン(Cold Moon)
 星座:双子座 ♊

西洋占星術のネイタルチャート(出生図)

FaceBookに「デヴァイナーズ・カフェ」というグループを作りました。

そこでまずは西洋占星術のネイタルチャート(出生図)の解説をしています。

無料モニターも募っています。

今回はその解説のさらなる解説を書いておきます。


太陽星座

一般的に「わたしは〇〇座」っていう時の星座です。自分の中身や本質を表しています。

月星座

感情・心のクセ

アセンダント(Ascendant)

ホロスコープ(出生図)で「東の地平線から太陽が昇る位置」にあたるサイン(星座)のこと。略して「ASC」とも書かれます。

「仮面」や「外から見えるキャラ」を表しています。

アセンダントの特徴としては・・・
位置 第1ハウスの起点(ホロスコープ左側、9時の方向)
意味 「生まれ持った顔・印象」「表面的な自分」「自分というキャラ」
影響 外見、ふるまい、第一印象、無意識の行動スタイル
決まる条件 生まれた時刻と場所が必要!(数時間ズレると変わる)まあ、時刻だけでもOK。

太陽が牡牛座(のんびり)でも、アセンダントが双子座(おしゃべり)だと「明るくて元気そうな人」って見られやすかったり。アセンダントが山羊座なら「落ち着いてる」「責任感強そう」と見られる傾向があります。

火星(Mars)

行動力・戦い方・情熱
キーワード:意志・怒り・セクシュアリティ・突進力

どう戦うか/どう動くかを示す星。
怒りっぽさや情熱の出方、勝ち方、決断の仕方などもここに。
恋愛においては、「惚れるタイプ」や「狩る(笑)スタイル」を表すことも。

木星(Jupiter)

拡大・幸運・学び・信仰
キーワード:拡張・成長・善意・可能性

人生でのラッキーゾーン/豊かになりやすい分野を示します。
「これを学ぶと大きくなるよ!」っていう精神の栄養素みたいなもの。
場合によっては膨らみすぎて大ざっぱになることも。

土星(Saturn)

課題・制限・責任・成熟
キーワード:努力・我慢・現実・構造・試練

最も「鍛えられる」テーマを担当する星。
苦手意識やブレーキに感じやすいのですが、そこを越えると真の力になるものです。
老成した人、時間をかける人にこそ恵みを与える星でもあります。

海王星(Neptune)

夢・直感・幻想・スピリチュアル
キーワード:感受性・混乱・芸術・無意識・境界のあいまいさ

「目に見えないもの」とつながる星。直感、夢、創作、スピリチュアル全般。
霧のように幻想的で、美しいインスピレーションをくれるけど、現実逃避や誤解、曖昧な関係にもつながりやすい。

カードと占いの見解

まず、占いの種類についてはいろいろなところに書いていますが、

四柱推命や占星術のように生年月日から運勢を読み解く占いを、「命術」といいます。

これには四柱推命なら「命式」、占星術なら「ホロスコープ」という、その人のいわば人生マップみたいなものを最初に作ります。これの読み解きには膨大な統計学的記録が裏付けとなっています。

四柱推命では、さらに月運なども出せるので、これは請求された方へ無料で製作しています(詳しくは『未来ノート』をご覧ください)

人相や手相は「相術」。これもある程度の統計学的記録に裏付けられています。

それに対して、タロットや易、ルーンなどは「卜術」といいます。これは道具を使って占います。高次の何かからのメッセージとか、カードが持つ力という考え方もあるかもしれませんが、個人的には占いカードって、「今の自分を映す鏡」と考えています。

人生は一本道のように見えて、実は細かい選択の結果で進んでいます。この話もどこかで書いたと思います。早く目覚めた朝、そのまま起きるか、もう少し眠るかでその後に起こることや行動が変わってきます。

この程度のことなら何かを考えなくても、次の行動を起こしています。しかし、大きな選択で悩むこともあります。

明るい未来は望めそうもない相手と、このまま関係を続けていくか、思い切って離れるか・・・とても難しいですよね。

わたしくらいの年齢になれば、「別れちゃいなさい」と思うんだけど、実際に自分がその歳でその立場だったら、その彼以上の素敵な人は現れないような気がしていたり。あるいは未来はないけれど、現状はまあまあ幸せだから、それを手放せない、とか。もしかしたら、明るい未来がやってくるかもしれないという一縷の望みにしがみつくか・・・・・。

でも、よく自分の心と向き合うと、答えはちゃんとあるんです。つまりは、それを可視化するのがカード。

だから邪念は禁物で、自分へ問いかけをしながらカードを展開した時、その絵柄・言葉・象徴──それらが、今の自分の内側を言語化したり、感情をすくい上げてくれたりします。

ときには、自分でも気づいてなかった(と思っている)「本当の気持ち」や、諦めてはいたけど、もう少しだけ頑張りたい「夢の芽」に気づくこともあります。

だから、カードの自分占いは、占いというよりも、対話の相棒・心の旅のガイドみたいな存在です。

きらら舎では簡易版を販売しています。解説書が付いていなかったり、紙箱だったりします。

正規版はこの数倍の価格がします。

古いタロットカードには作った人の意図があります。それで、ライダーウエイト版を進めています。これでリーディングの練習をしてから、いろいろなタロットを使ってみるとよいと思います。

図柄が全く違っていたり、印刷が著しく汚かったりするものはもちろん、この話には関係がありません。簡易版を扱う際に、「効力があるかどうか」をいろいろ調べました。

そして、いろいろな(特にオラクル)カードを見て出た結論は、カードの豪華さや値段ではなく「そのカードと、自分のつながり」で決まる・・・・・ということ。

それからサイズによって、エネルギーが異なる説。

一応、わたしが持っている「龍神カード」では、大きなサイズよりミニ版のほうがエネルギーが少なく、長い未来を占う場合は正規版で、近い将来を占う場合はミニ版なんて言われています。

でも、カードのエネルギーはそのカードをたくさん使って、カードに慣れる(仲良くなるというイメージ)と上がると考えています。だからサイズは、自分がシャッフルしやすいものがいいと思っています。

それから、いろいろな占い師さんが自分のお勧めのデッキを紹介していますが、大切なのは・・・特にオラクルデッキやルノルマンデッキで大切なのは、その絵柄が好きかどうか。あまり好きではないデッキを使っていても、仲良くなれないですもんね。

それに、ルノルマンのグランタブローの場合、並べる枚数が多いので、大きなカードだと並べるスペースが必要になります・・・・・なので小さめをお勧めします。

・・・というわけで、きらら舎的、カード占いとカードに対する考えでした。

緑の魔女のおはなし

『魔法使いの錬金術レシピ』にも書いたのですが、まだ医学というものが存在していない時代。病気は悪魔や悪霊の仕業であり、病気を治すことは魔法でした。実際には、薬草を栽培して処方した魔女や、星の運行を読んで占星術でさまざまな予言をする占星術師や預言者。あるいは錬金術師も。今の医学につながっているのだと思っています。

緑の魔女というのはアリン・マーフィー=ヒスコック(Arin Murphy-Hiscock)という女性が書いた本に多く使われているタイトルです。『グリーン・ウィッチの庭』『グリーン・ウィッチのグリモア』『呪文クラフティング』『妊婦の女神』『ウィッカ』『グリーン・ウィッチ』『ヘッジ・ウィッチの道』『ハウス・ウィッチ』『セルフケアの魔女の書』『人生のためのソリタリー・ウィッカ』『鳥たちの隠された意味 ― スピリチュアル・フィールドガイド』など、多くの著作があります。

20年以上にわたってスピリチュアリティの分野で活動しており、カナダ・モントリオール在住です。

薬草・香草の栽培、それで作った薬酒やハーブティで体と心を整えることをいろいろやっています。呪文や儀式も本に登場しますが、それはそれで魔法っぽいことを楽しむにはちょうどいい感じです。

タロットカードのリーディングで、「The Green Witch’s Oracle Deck」を補助で使うことが多くありました。魔女パワーを貸して!というわけです。多くのカードに鉱物が描かれているのも気に入っている理由の一つです。

「The Green Witch’s Oracle Deck」も、長年使っていたオラクルカードへのリスペクトをこめ、この解説も一枚づつ、note.comにアップしていきます。ただし、著作権の問題もありそうなので著者の解説の翻訳の掲載はやめました。著者の意図からはずれないようにきらら舎的解釈を書いています。ただ、多分そのほうが、日本の生活に合わせているので、わかりやすいかとも思います。→ 『Green Witche’s OLACRE DECK』。


いつか、アリン・マーフィー=ヒスコックの本を抜粋翻訳して紹介したいなと思っているのですが、著作権もあるし・・・こっそり翻訳を進めておきます(笑)

少しだけこのオラクルデッキと同じタイトルの本について紹介しておきますね。

『The Green Witch(グリーン・ウィッチ)』は、非常に人気のあるスピリチュアル本ですが日本語訳はまだ出されていません。

英語タイトルは『The Green Witch: Your Complete Guide to the Natural Magic of Herbs, Flowers, Essential Oils, and More』
日本語にすると『グリーン・ウィッチ:ハーブ、花、精油などを使った自然魔法の完全ガイド』・・・・・好きそうでしょ(笑)

この本は、いわゆる「グリーン・ウィッチ(自然とつながる魔女)」の道を歩みたい人のためのガイドブックという位置づけです。

ところで、グリーン・ウィッチって何?ということで、その哲学と生き方を説明すると、

・ハーブや植物を使った自然魔法の実践方法

・月のサイクルや季節の儀式

・魔法の道具、祭壇の作り方

・精油やフラワーエッセンスの使い方

・魔法のレシピ(お茶、バスソルト、チャームなど)

とても穏やかでナチュラルなアプローチで、「魔女=怪しい存在」ではなく、「自然と調和して生きる人」というイメージが強い本です。

魔法の世界が初めての人にも読みやすく、ハーブや植物が好きな人には特におすすめです。

通常版

特別版

占いのいろいろ

一般に「占い」といってもいろいろあります。

ここでは、それを分類してみましょう。

【命術(めいじゅつ)】

  • 西洋占星術(ホロスコープ):星座や惑星の位置を元に運命や性格を読む。
  • 四柱推命:中国発祥。年・月・日・時の四つの柱から運命を読み解く。
  • 九星気学:生まれた年の「九星」によって運勢や相性を占う。
  • 数秘術(ヌメロロジー):生年月日や名前を数字に変換して運勢を見る。

【卜術(ぼくじゅつ)】

  • タロットカード:絵柄のカードを引いて意味を読み解く。
  • オラクルカード:スピリチュアルなメッセージを受け取るカード。
  • ルーン占い:北欧の古代文字「ルーン」を使った占い。
  • ダウジング:振り子やロッドで「YES/NO」を見極める。

【相術(そうじゅつ)】

  • 手相:手のひらの線や形から運勢を占う。
  • 人相:顔立ちや目、鼻などの特徴から性格や運命を見る。
  • 家相・風水:家の間取りや方角から運気を判断。

【その他のユニークな占い】

  • 姓名判断:名前の字画から運勢や性格を分析。
  • 血液型占い:血液型ごとの性格や相性。
  • 動物占い:生年月日を元に12タイプの動物に分類。
  • アストロダイス:星座・惑星・ハウスが書かれたサイコロを振る西洋占星術系の卜術。

占いカードの歴史、特徴、占い方

1. はじめに

古来より、人々は未来への洞察や自己理解を深めるための道具として、様々な形の占いカードを用いてきました。これらのカードは、文化や時代を超えて、人々の精神的な探求を支える役割を果たしてきたと言えるでしょう。魔法部ではタロットカードとルノルマンカードから部活動を開始しましたが、おはなしの中ではオラクルカードなども登場します。「占いのカードってどんな種類があるの?」という質問がありました。そこで、数多くの占いカードの中から、特に代表的な6種類、タロットカード、ルノルマンカード、オラクルカード、キッパーカード、禅タロット、そしてマナカードを取り上げ、それぞれの歴史的背景、特徴的な構造、著名なデッキ、そして具体的な占い方について説明してみます。それぞれのカードシステムが持つ独自の魅力と、占いの手法の違いを明らかにすることで、魔法部のみなさまがご自分の興味や目的に合ったカードシステムを見つける一助となれば幸いです。

2. タロットカード

2-1 歴史

タロットカードの歴史は、15世紀の北イタリアに遡ります。現存する最古のタロットカードの記録は、1420年代から1450年代にかけてのミラノ、フェラーラ、フィレンツェ、ウルビーノといった都市で見られます 。当初、これらのカードは「タロッキ」または「トリオンフィ(勝利)」と呼ばれる、ブリッジに似たトリックテイキングゲームに使用されていました 。この時期に複数の都市でほぼ同時期に記録が残っています。

初期のタロットデッキは、当時の一般的なイタリアのカードと同じく、カップ、ソード、バトン(ワンド)、コイン(ペンタクル)の4つのスートで構成され、それぞれに数字札とキング、クイーン、ナイト、ジャックの4枚の人物札が含まれていました。これに加えて、21枚の寓意的な絵柄を持つ切り札(後の大アルカナ)と、道化師(フール)のカードが存在していました 。切り札を意味する「トリオンフィ」という言葉は、後に英語の「トランプ」へと変化しています。ゲームという中で寓意的なイメージが存在していたことは、それらが単なるゲームプレイを超えた、記憶やテーマを想起させる目的も持っていたのではないかと考えられます。

しかし、タロットカードが神秘主義や占いと結びつけられるようになったのは、ずっと後の18世紀末、フランスにおいてでした 。この転換期を主導したのは、アントワーヌ・クール・ド・ジェブランやジャン=バティスト・アリエット(エテイヤ)といったフランスの神秘主義者たちであり、彼らはタロットカードにエジプト起源などの神秘的な起源を主張しました 。しかし、歴史的な証拠はこれらの主張を裏付けていません。しかし、特定の人物によって推進され、根拠のない起源の主張がなされたものではありますが、このゲームから占いへの用途の変化は現在のタロットカードに大きく影響を与えています。

クール・ド・ジェブランによって広められたエジプト起源説は、歴史家によってほぼ否定されています 。19世紀末から20世紀初頭にかけて、アーサー・エドワード・ウェイトとパメラ・コールマン・スミスによって制作されたライダー・ウェイト・スミス版タロットは、小アルカナにも絵柄が描かれたことで、最も普及し影響力のあるタロットデッキとなりました 。ライダー・ウェイト・スミス版が小アルカナに視覚的な物語性を持たせたことは、タロットが占いとして広く受け入れられる上で重要な貢献をしたと考えられます。

2-2 特徴

現代の標準的なタロットデッキは78枚のカードで構成され、大アルカナと小アルカナの2つの主要なグループに分けられます 。

大アルカナは、通常0から21までの番号が振られた22枚のカードで構成されており、人生における重要な教訓、精神的なテーマ、そして元型的なエネルギーを表すとされています 。これらのカードは、リーディングにおいてより大きな影響力を持つと考えられており、人生における主要な出来事や変化を示すと解釈されます。愚者から始まり世界で終わる大アルカナの進行は、自己発見と精神的な進化の象徴的な旅として捉えることができます。この連続的な性質と元型的な人物像は、変容のプロセスを表す物語構造を示唆しています。占いの中でも、これらが出た場合、それをとくに重要視する場合が多く、大アルカナがたくさん出た占いは特に丁寧に読み取り、受取る必要があります。

カード番号名前コアな意味合い
0愚者新しい始まり、可能性、未知への受容、心配のないエネルギー
1魔術師独自性、内なる才能、新しいプロジェクトの開始や困難の克服能力
2女教皇直感、内なる声、意識、外の世界ではなく内なる導きを求める
3女帝思いやり、美、愛、自然との深いつながり、自然界の強力な影響
4皇帝リーダーシップ、権力、構造、安定、人生に対する自身の力
5教皇精神的な教え、規則に従うこと、現在の状況に対する精神的な視点
6恋人たち親密な関係、重要な決断、愛情生活への注意、選択の結果の考慮
7戦車衝動、決意、勝利の可能性、精神、感情、魂の知識の統合による成功
8勇気、内なる強さ、人生の困難に耐える能力、より大きな力を持って現れる
9隠者孤独、内省、人生の出来事を処理するための静かな空間
10運命の輪人生は цикличный であり、何も永続的ではない、良い時も悪い時も教訓を大切にする
11正義行動には結果が伴う、原因と結果の自然な法則、公平さの促進
12吊るされた男より大きな利益のために犠牲が必要な場合がある、うまくいかないものへの執着を手放す
13死神物理的な死ではなく、サイクルの終わり、新しい始まりのための過去の手放し
14節制節度、平和、忍耐、人生の流れに身を任せる、変化への柔軟性
15悪魔束縛感、選択肢がないという思い込み、自身の自由への鍵を握っている
16突然の破壊と大変動、より強固なものを築くための古い構造の破壊
17希望、癒し、再生、楽観、インスピレーション、宇宙の好意、信念の奨励
18隠された思考、感情、疑念、恐れ、将来への信念を曇らせる可能性
19太陽幸福、喜び、活力、楽観、物事がうまくいっている、正しい道を進んでいる
20審判過去と未来の収束、目標達成のための決定と行動の見直し、変化の奨励
21世界完了、成就、あるべき場所にいる、旅の次の段階への準備

小アルカナは56枚のカードで構成され、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4つのスートに分かれています 。これらのカードは、日々の出来事、個人的な経験、短期的な状況を反映するとされています。4つのスートは、四大元素(ワンド – 火、カップ – 水、ソード – 風、ペンタクル – 地)と関連付けられ、人生の異なる側面(情熱、感情、知性、物質世界)に関連する象徴的な解釈をくれます。各スートには、エースから10までの数字札と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの4枚のコートカードが含まれています 。数字札は、スートの領域内(つまりスートの意味内にプラスして)での出来事の展開を表し、コートカードは、状況における異なる性格タイプや役割を表すことがあります。たとえば、ペイジは成熟していないので思慮深さに欠けることもありますが、若さゆえの勢いがあり、自由さも感じます・・・など。

タロットカードの意味は複雑で、様々な文化的、神話的、そして秘教的な伝統から引き出されていて象徴的です 。しかしそれゆえに、占う者のニュアンスに富んだ多面的な解釈を可能にしています。しかし、それゆえに難しいとも言えます。

2-3 有名なタロットデッキ

タロットカードには数多くのデッキが存在しますが、その中でも特に有名で影響力のあるものをいくつか紹介します。

ヴィスコンティ・スフォルツァ・タロットは、15世紀中頃のイタリアで、ヴィスコンティ家とスフォルツァ家のために制作された、現存する最古のタロットデッキの一つです 。裕福な家庭によって依頼されたという事実は、初期のタロットデッキが、ゲームとしてだけでなく、社会的地位を反映する贅沢品であったことを意味しています。タロットカードを貴族たちが好んだことは、初期段階における一定の文化的価値を築くのに貢献したと考えられます。

タロット・デ・マルセイユは、18世紀に現れ、特にフランスとスイスで影響力を持った著名なバージョンです 。これは、タロットの進化と普及、特に神秘主義との関連において重要な段階を表しています。

ライダー・ウェイト・スミス・タロットについては、2-1の歴史と2-2の特徴で既に述べましたので省略。

トート・タロットは、アレイスター・クロウリーによって考案され、レディ・フリーダ・ハリスによって第二次世界大戦中に描かれました。その複雑な秘教的象徴主義で知られています 。これは、クロウリー独自の哲学的および魔術的システムを反映した、オカルトタロットの伝統における重要なデッキとなっています。

2-4 タロットカードを用いた占い方

タロット占いでは、まずテーブルの上にカードを全部広げて、両手でグルグル混ぜます(スプレッドシャッフルとかテーブルシャッフルと呼ばれています)。質問や意図に集中します。その後、特定のパターン(スプレッド)に従ってカードを引き、配置します 。占いを始める前に、深呼吸をすることでエネルギーを調整し、占いを行うための適切な状態を作り出すことができます。またデッキをコンコンとノックすることは、カードに「これから占いを始めます」と伝える合図で、これにより、カードとのコミュニケーションを確立し、より正確なメッセージを受け取りやすくします。これらの行為は、占い師がより正確で深いリーディングを行うための準備として、古くから行われてきました。

一般的なスプレッドには、過去、現在、未来を表す3枚引き、状況の全体像、影響、障害、潜在的な結果などを包括的に示す10枚のカードを用いるケルト十字スプレッド、そして状況を様々な影響要因から分析するヘキサグラムスプレッドなどがあります。

解釈においては、各カードの基本的な意味を理解し、スプレッドにおけるその位置を考慮し、カード間の関係性を読み解くことが重要です。直感もまたタロット占いにおいて重要な役割を果たし、占い師は自身の個人的な理解と洞察に基づいてカードを解釈することがよくあります。タロットデッキに付属しているガイドブックは、特に初心者にとって、カードの意味や解釈に関する貴重な情報源となります。最初は偏見によって誤ったリーディングにならないように、カードの位置とカードの意味を見ながらどういうことなのかを考えてみてください。

占いを行う際の重要な考慮事項としては、明確で具体的な質問をすること、自身の直感を信じること、質問の文脈と質問者の状況を考慮すること、そしてスプレッド内で繰り返されるテーマやパターン(スートが違うけれど、同じ数字が出る、同じスートばかりでるなど)に注意を払うことなどが挙げられます。

3. ルノルマンカード

3-1 歴史

ルノルマンカードシステムは、18世紀後半に起源を持つ、約200年前のヨーロッパの占い道具です。このシステムは、有名なフランスの占い師、マリー・アンヌ・ルノルマン(マダム・ルノルマン、1772-1843)にちなんで名付けられましたが、今日私たちが知るようなデッキは彼女の死後に登場しました。彼女の名を冠しているものの、彼女の死後に普及し標準化されたという事実は、彼女の占い師としてのカリスマ性を利用した商業的戦略であると推測されます。

カードのイメージは、コーヒーの粉の占いによく見られるシンボルや、初期の「エンブレムカード」に由来すると考えられています。現存する最古のデッキは1799年から1800年頃のもので、「希望のゲーム(Das Spiel der Hoffnung)」というドイツのカードゲームとして元々存在していました。タロットカードと同様に、ルノルマンカードもゲームとしての起源を持つことがわかります。「希望のゲーム」という元の名前は、その後の占いにおける用途と一致して、将来の結果や希望の予測に焦点が当てられていたことを意味しています。36枚のプチ・ルノルマンデッキは、特に占いにおいて人気を博しました。ルノルマンカードは、19世紀にヨーロッパ大陸で大きな人気を集め、後に世界中に広まりました。

3-2 特徴

標準的なルノルマンデッキは36枚のカードで構成されており、それぞれのカードには、日常的な物体、人物、または状況を表すシンプルで直接的な絵が描かれています。タロットのように深い心理的または精神的なテーマというよりも、わかりやすい具体的な日常の問題に当てられています。絵からの直観で日常生活に関する直接的な質問や近い未来の予測に答えるのに適しています。各カードには特定の固定された意味があり、解釈にはスプレッド内の複数のカードの意味を組み合わせます(コンビネーションリーディング)。ルノルマンデッキには、タロットのような大アルカナと小アルカナの構造はありません。また、逆位置の意味も存在しないので、トランプのようなシャッフル(ヒンドゥーシャッフル)でもかまいません。しかし、ヒンドゥーシャッフルは混ざりにくいので、回数を多くしたり、7枚目づつを並べていったり、3つの山にわけてそれぞれの上のものを取ったりなど、自分で予めスタイルを決めておくとよいでしょう。

カード番号名前コアな意味合い
1騎士エネルギー、情熱、スピード、活動、ニュース、メッセージ
2クローバー幸運、軽快さ、小さな幸せ、機会、気楽さ、ユーモア
3出発、別れ、距離、航海、旅行、冒険
4家庭、設立、安全、伝統、習慣、プライバシー、保存
5成長、根を下ろす、過去とのつながり、個人的成長、スピリチュアリティ、健康
6混乱、不明瞭さ、誤解、不安、疑念、隠された秘密
7欲望、誘惑、欺瞞、渇望、魅力、セクシュアリティ、知恵、禁断の知識
8終わり、死、葬儀、喪失、悲しみ、悲嘆
9花束お世辞、社交生活、快適さ、親切さ、礼儀作法、感謝
10事故、軽率な決定、危険、警告、スピード、報復
11葛藤、議論、口論、討論、叱責、反対、異議
12心配、興奮、噂話、おしゃべり、神経質、不安
13子供新しい始まり、子供、幼児、遊び、未熟さ、無邪気さ
14自己中心的、自己配慮、策略、疑い、狡猾さ、用心
15力、リーダーシップ、支配、影響力、短気、強い性格、ボス
16希望、インスピレーション、楽観主義、スピリチュアリティ、夢、目標への進展
17コウノトリ変化、移行、移動、再発、新しいサイクル、憧れ
18忠誠心、友情、追従者、献身、服従、サポート
19権威、孤独、寂しさ、孤立、よそよそしさ、エゴ、傲慢
20公共問題、社会、文化、チームワーク、名声、ソーシャルネットワーク
21困難、問題、障害、障害、苦労、挑戦
22分かれ道選択肢、多くの機会、旅行、別れ、躊躇、決定
23ネズミ減少、欠乏、枯渇、破壊、欠陥、欠点、病気
24ハート愛、親しみやすさ、ロマンチック、許し、和解、優しさ、慈善
25指輪約束、誓約、名誉、パートナーシップ、協力、サイクル
26秘密、知識、教育、情報、研究、勉強
27手紙文書、メール、スピーチ、会話、表現、情報、コミュニケーション
28男性クエレントの人生における男性(友人、パートナー、家族)、男性クエレントの場合、クエレント自身、男らしさ
29女性クエレントの人生における女性(友人、パートナー、家族)、女性クエレントの場合、クエレント自身、女らしさ
30ユリ官能性、セックス、美徳、道徳、倫理、知恵
31太陽幸福、勝利、成功、力、温かさ、真実
32潜在意識、直感、感情、恐れ、欲望、ファンタジー
33開放性、啓示、解錠、達成、解放、解決
34財政、ビジネス、富、価値観、利益、豊かさ
35安定、抑制、安全、回復力、耐久性、基礎を築く
36十字架義務、信念、苦しみ、負担、不寛容、原則、教化

3-3 有名なルノルマンデッキ

ルノルマンデッキには様々な種類がありますが、特に有名なものをいくつか挙げます。

プチ・ルノルマンは、標準的な36枚のデッキです。

グラン・ジュ・ド・マドモアゼル・ルノルマンは、マダム・ルノルマンの死後に出版された、より大きく複雑な54枚のデッキです。

近年では、様々な現代的な解釈や芸術的なテーマを持つルノルマンデッキが登場しており、ドリーミング・ウェイ・ルノルマン、ミスティカル・ルノルマン、ギルデッド・レヴェリー・ルノルマン、ラナ・ジョージ・ルノルマンなどがあります。これらは、ルノルマンシステムが進化し、現代に適応しているってことですね。

3-4 ルノルマンカードを用いた占い方

ルノルマン占いでは、質問に答えたり、物語を形成したりするために、複数のカードを引き、解釈することがよく行われます。

ペア読みは、2枚または3枚のカードを一緒に読み、それぞれのカードの個々の意味を組み合わせて、より微妙な理解を得る一般的なテクニックです。

グラン・タブローは、36枚すべてのカードを使用するスプレッドで、特定のパターン(通常は8枚の4列、最後の行に4枚)で配置され、状況とその潜在的な将来の展開の包括的な概要を提供します。これは強力ですが複雑なスプレッドであり、解釈にはかなりのスキルが必要です。グラン・タブローの様々な読み方(行、列、対角線、角、ハウスを読むなど)は、スプレッド内の複雑なつながりの網と、多層的な解釈の可能性を示しています。構造化されたレイアウトと複数の読み取りアプローチは、複雑な関係と時間的な展開を明らかにするように設計されたシステムを示唆しています。

グラン・タブローの主要な解釈テクニックには、シグニフィケーターカード(象徴カード=男性または女性)の特定、シグニフィケーターに関連するカードの読み取り(過去、現在、未来、希望、恐れ)、カードの組み合わせとその確立された意味の検索、スプレッド内のカードの「家」または位置の考慮、カードの距離と方向性の考慮などがあります。

ルノルマンカードは、しばしばイエスかノーかの質問に答えたり、過去と現在の状況を説明したり、短期的な予測を立てたり、人々を説明したりするために使用されます。直感も役割を果たす可能性がありますが、このシステムは一般的に、タロットやオラクルカードよりも直接的であり、純粋に直感的な読み取りに依存しないと考えられています。

読み取りを行う際の重要な考慮事項としては、スプレッドで誰が誰に向いているかに注意を払うこと、カードの並びの順序と配置を考慮すること、そしてカードを主にその文字通りの意味を通して解釈することなどがあります。

4. オラクルカード

4-1 歴史

オラクルカードのルーツは、古代文明における占いの実践にまで遡ることができます(エジプト、ギリシャ、中国など)。これは、神聖なコミュニケーションのために象徴的なイメージを使用することの長い歴史を示しています。今回は紹介しませんでしたがルーンもこれに近いものです。ルネサンス期にヨーロッパでタロットが登場したことが、より柔軟な代替手段としてのオラクルカードの開発に影響を与えました。これは、カートマンシー(カードを使った占い)の進化においても大きな影響を与えています。タロットとは異なり、オラクルカードはカードの数や探求するテーマは作成者の独自のビジョンを反映しています。このことがオラクルカードの一番の特徴です。19世紀と20世紀には、神秘主義への関心が再燃し、天使、動物、チャクラなど、多様なテーマを持つオラクルカードが普及しました。これは、スピリチュアリティと自己発見におけるより広範な文化的傾向を反映しています。この時代はニューエイジと呼ばれるています。現代もオラクルカードは進化を続けており、デジタル版や幅広い現代的なテーマが登場しています。

4-2 特徴

オラクルデッキはタロットよりも構造化されておらず、カードの数やスートシステムは固定されていません。これにより、デッキの作成者にとってより大きな創造の自由が、ユーザーにとってはより直感的なアプローチが可能になります。それらは、精神的および天使の導きから、自然、神話、および個人的な成長まで、多様なテーマを備えています。これにより、ユーザーは自分の特定の興味やニーズに共鳴するデッキを選択できます。イメージと象徴主義は大きく異なり、タロットよりも直接的で、伝統的なオカルトの意味合いにあまり浸されていません。そのため、より幅広い層に受け入れやすいようです。解釈は直感とカードへの個人的なつながりに大きく依存していますが、多くのデッキにはガイドブックが付属しています。これにより、ユーザーの内なる知恵と主観的な理解が強調されます。オラクルカードは、自己反省、導きの探求、および精神的な領域とのつながりを育むためによく使用されます。

4-3 有名なオラクルデッキ

数多くのオラクルデッキが存在し、広範なテーマを網羅しています。例としては以下のようなものがあります。

エンジェルオラクルカード: 天使からのメッセージと導きに焦点を当てています。

アニマルスピリットオラクルカード: 動物界から知恵と洞察を引き出します。

自然をベースにしたオラクルカード: 自然界のエネルギーと象徴主義とつながります。

コレット・バロン=リードのウィズダム・オブ・ジ・オラクル

レベッカ・キャンベルのワーク・ユア・ライト・オラクルカード

キム・クランズのザ・ワイルド・アンノウン・アーキタイプス・デッキ

ヤスミン・ボーランドのムーンオロジー・オラクルカード

カイル・グレイのキーパーズ・オブ・ザ・ライト・オラクルカード

アラナ・フェアチャイルドのセイクリッド・レベルズ・オラクル

アルベルト・ヴィロルド博士のミスティカル・シャーマン・オラクル

コレット・バロン=リードのスピリット・アニマル・オラクル

ジェシカ・ルーのウッドランド・ウォーデンズ・オラクルデッキ

ソルトウォータースピリットオラクルデッキ。

ジ・インテュイション・オラクル。

ノクターナ・オラクル。

シーソウルジャーニーズオラクル。

ホームオラクルデッキ。

ザ・シード&シックル・オラクル。

フラワーメディスンオラクル。

ザ・メタフィジカル・カンナビス・オラクル。

グリーンウィッチオラクル。

アストラルレルムズクリスタルオラクル。

ザ・ハーバルアストロジーオラクル。

オラクル・オブ・ミスティカル・モーメンツ。

ザ・ワンダリング・ソウル・オラクル。

エンジェルナンバーメッセージ&アファメーションオラクル。

ザ・ファセット・ガーデン・オラクル。

クリス=アンのザ・セイクリッド・クリエイターズ・オラクル

4-4 オラクルカードを用いた占い方

オラクルカード占いは、タロットやルノルマンカードと比較して、一般的に柔軟性が高く、厳格な規則に縛られません。

一枚引きは、日々のガイダンスや簡単な答えを得るための一般的な方法です。

様々なスプレッド:タロットカードのスプレッドほど標準化されてはいませんが、オラクルカードは、3枚引き(過去、現在、未来)、5枚引き、または質問やデッキのガイドブックに応じて他のレイアウトで使用できます。

直感的な解釈:主なアプローチは、イメージを観察し、カードのエネルギーを感じ、自分の直感を信頼してメッセージを理解することです。

ガイドブックには、各カードのキーワード、意味、および推奨される解釈が記載されていることが多く、特に初心者にとって役立ちます。

オラクルカードの使われ方として、タロット占いを明確にしたり補足したりするために使用されます。一つのタロットデッキで占った内容にアドバイスや補足をくださいと言って1枚、あるいは2枚を引き、タロットカードの意味とコンビネーションリーディングをしていきます。

占いを行う際の重要な考慮事項としては、オープンマインドと明確な意図を持って臨むこと、自分に共鳴するデッキを選ぶこと、カードの言葉(もしあれば)とイメージの両方に注意を払うこと、カードのメッセージが自分の質問や状況にどのように関連するかを考慮すること、そしてガイドブックに頼りすぎず、自分の直感を導きとすることなどがあります。

5. キッパーカード

5-1 歴史

キッパーカードは、19世紀(1870年~1890年頃)に遡るドイツの占いシステムです。起源については議論があり、ベルリンの占い師であるスザンネ・キッパーが、バイエルンに移住後にこのデッキを作成したとする説と、ルノルマンカードと同様に、彼女の名前を利用した後の商業的な起源とする説があります。これは、デッキの背後にある正確な歴史的人物を取り巻く不確実性を強調しています。このデッキはルノルマンカードと類似点がありますが、より文字通りの解釈で機能するという点で異なっています。オリジナルキッパーは長らく支配的なデッキであり、近年になってより新しい解釈が登場するまで、バリエーションは限られていました。キッパーシステムは、日常の現実と対人関係に焦点を当てています。

5-2 特徴

伝統的なキッパーデッキは36枚のカードで構成されており、その多くは様々な役割と関係性を持つ人々を描いています(例:金持ちの男性、金持ちの女性、結婚、友人)。人々に強く焦点を当てている点が、より多くの物体や抽象的な概念を特徴とするルノルマンと異なります。主要なライフイベントと一般的な状況も明確に表現されています(例:仕事、旅、病気、成功)。キッパーカードの意味は一般的に直接的で文字通りです。これにより、他のカートマンシー(カード占い)と比較して、基本的な意味を習得するのが容易になる可能性があります。カードに描かれた人物の向きは、解釈において重要です。これにより、リーディングプロセスに独自の層が追加され、影響やイベントの流れを示します。

5-3 有名なキッパーデッキ

キッパーカードにはいくつかの有名なデッキがあります。

オリジナルキッパー(Wahrsagekarten): 19世紀の古典的なドイツのデッキです。

ミスティカルキッパー: アーバン・トロッシュによる鮮やかなアートワークが特徴の、より新しいデッキです。

フィン・デ・シエクル・キッパー: チロ・マルケッティによって作成され、伝統的なドイツのシステムをヴィクトリア朝時代のイギリスに設定しています。

ザ・カードギークス・キッパーカード: 現代的なアートを取り入れつつ、伝統的な方向指示を尊重したデッキです。

シーボーンキッパー:海をテーマにした、より包括的なデッキです。

クリステファニアキッパー:夢のような風景を創り出す珍しいコラージュが特徴です。

5-4 キッパーカードを用いた占い方

キッパーカードは通常、奇数枚(5枚または7枚など)のカードを並べて読むことが多いです。この直線的な配置は、出来事の順序や人間関係の流れを強調しています。一枚引きで簡単な占いを行うこともできます。並べられたカードの位置と近さは、カードの意味と占いの結果に影響を与えます。カードの向きも非常に重要です。例えば、「贈り物」のカードが「主要な男性」の前にあれば、その男性が贈り物を受け取ることを意味するかもしれませんが、後にあれば、彼が贈り物をすることを意味するかもしれません。主要な「マスターカード」(例:主要な男性、主要な女性、結婚)は、占いにおいて焦点となることがあります。9枚引きのような、より大きなスプレッドも使用されます。タロットや一部のオラクルデッキとは異なり、キッパーは文字通りに読まれ、カードの意味は文の言葉をそのまま扱われます。リバーサル(逆位置)はキッパーでは使用されません。

占いを行う際の重要な考慮事項としては、スプレッドで誰が誰に向いているかに細心の注意を払うこと、カードの並びの順序と配置を考慮すること、そしてカードを主にその文字通りの意味を通して解釈することなどがあります。

6. 禅タロット

6-1 歴史

禅タロットは、オショー(バグワン・シュリー・ラジニーシ)とアーティストのマー・デーヴァ・パドマ(スーザン・モーガン)によって制作され、1994年または1995年に初めて出版されました。これは、明確な哲学的基盤を持つ、タロットの世界への比較的新しい追加です。それは禅仏教の知恵に基づいており、未来を予測するのではなく、今この瞬間の理解を得ることに焦点を当てています。これは、伝統的なタロットのしばしば予測的な性質とは対照的です。デッキの作成には、オショーとマー・デーヴァ・パドマの密接な協力が関与し、アートワークは何年にもわたって開発されました。このデッキは大きな人気を博し、多数の言語に翻訳されています。タロットの基礎となるオショーの教えは、瞑想、マインドフルネス、自己認識を強調しています。

6-2 特徴

オショー禅タロットデッキは79枚のカードで構成されています。伝統的なタロットの78枚のカードに加えて、「マスター」と呼ばれる追加のカードが含まれています。この追加のカードは、デッキの独自の哲学的視点を反映しています。小アルカナのスートは、カードの特性に合わせて、火(ワンド)、水(カップ)、雲(ソード/空気)、虹(ペンタクル/地)の要素で表されます。これは、伝統的なタロットとは異なる要素の対応を提供します。コートカードにも独自の名称があります。マスター(キング)、クイーン、ナイト、チャイルド(ペイジ)で、しばしば三角形のシンボルで示されます。伝統的なタロットカードの多くの名前は、禅の概念と経験を反映する名前に置き換えられています(例:魔術師は存在、死は変容、悪魔は条件付け)。これにより、元型の焦点が内面の状態とプロセスに移ります。

オショー禅タロットの名前伝統的なタロットの名前
愚者愚者
存在魔術師
内なる声女教皇
創造性女帝
反逆者皇帝
教皇
恋人たち恋人たち
意識戦車
勇気
孤独隠者
変化運命の輪
突破正義
新しいビジョン吊るされた男
変容死神
統合節制
条件付け悪魔
沈黙
過去の生
無邪気さ太陽
幻想を超えて審判
完成世界

アートワークは現代的でしばしば抽象的であり、感情や心の状態を呼び起こすことを目指しています。付属のガイドブックには、禅の視点から各カードのイメージに関する解説と意味への洞察が提供されています。

6-3 有名な禅タロットデッキ

標準的で最もよく知られている例は、オショー禅タロット:超越的な禅のゲームデッキです。持ち運び用のポケット版も存在します。

6-4 禅タロットを用いた占い方

禅タロットを読むことは、今この瞬間の意識を高め、内面の思考や感情を理解することに焦点を当てています。主に未来を予測することを目的としていません。リーディングでは、イメージとガイドブックの解説を熟考して、質問者の現在の状況と変容の可能性についての洞察を得ることがよく行われます。現在、過去生、そしてパラドックスを表す3枚のカードを含む「パラドックススプレッド」など、様々なスプレッドを使用できます。伝統的なタロットのスプレッドも、オショー禅タロットカードの独自の意味と要素の関連性を考慮して適応させることができます。直感と個人的な考察は、禅の哲学の文脈の中でカードを解釈するための鍵となります。

占いを行う際の重要なことは、瞑想的で内省的な心構えで臨むこと、現在と内面に焦点を当てること、各カードの禅の視点を理解するために必ずガイドブックを使用すること、そしてイメージとカード名に反映された変容の可能性、つまりイメージと解説のギャップをどう解釈するかをじっくり考える・・・などがあります。

7. マナカード

7-1 歴史

マナカード(ハワイの知恵の力)は、キャサリン・ベッカーがハワイ文化への深い敬意をもって制作しました。これらのカードのアイデアは、1998年にキャサリン・ベッカーがハワイ島のマナ(力)と、ハワイ文化と環境への畏敬と理解を育みたいという願いに触発されて生まれました。このデッキは、ハワイをより良く理解し、ポノ(正しさ)のある生き方を奨励することを目的としています。

7-2 特徴

このデッキは44枚のカードで構成されています。これは、古代ハワイ人が4と4の倍数を神聖視していたためです。各カードには、英語の名前、ハワイ語の本質を象徴するイメージ、そのメッセージを活性化する短い詠唱、教え、そして解釈が含まれています。これは、ハワイ語の言語と文化的要素を各カードの構造に独自に統合しています。カードは美しく描かれています。付属の194ページの書籍には、物語、詳細な文化的情報、各カードの拡張された解釈が記載されています。マナカードは、意識を拡大することを目的としており、個人的な内省、コミュニケーションの改善、そして健全な生き方を育むために使用できます。マナ自体の概念は、ハワイ文化における宇宙を流れる創造的な精神力を指します。

8-3 有名なマナカードデッキ

最も有名でよく知られている例は、キャサリン・ベッカー作、ドヤ・ナルディン画のマナカード:ハワイの知恵の力です。

8-4 マナカードを用いた占い方

マナカードを読むには、各カードとガイドブックに記載されている様々な要素を活用します。ハワイの概念を象徴するイメージに焦点を当てます。カードのメッセージを活性化するために短い詠唱を使用します。より深く理解するために提供されている教えを熟考します。ガイドブックの拡張された洞察と組み合わせて提供されている解釈を検討します。

占いを行う際の重要な考慮事項としては、ハワイ文化への敬意を持って臨むこと、ハワイ語の言葉とシンボルの文化的背景とより深い意味を理解するためにガイドブックを活用すること、そしてカードのあらゆる側面、すなわちイメージ、詠唱、教え、解釈に関わることなどがあります。

ワンオラクル日記

願いをかなえる手帖って知っていますか?

ピンクの紙でやってる方もいますね。

実はこれらはわたしが中学生の頃からあったもので、アフォメーションの一つの方法です。願いごとを紙に書いて貼ったり、声に出して言ったり。

声に出して言う場合は願いが叶っている状態を言います。つまり、「〇〇大学に合格したい」というのではなく、「私は〇〇大学に合格しました」とか「私は〇〇大学の学生です」というふうに。

でも、な~~~んか違和感があるんです。

そういうことを言ってるので、成功者にはなれないのかな・・・・・(笑)

でも、ちょっと楽しい遊びを教えます。カードと仲良くなるための方法でもあります。わたしが持っている、とあるオラクルカードには「引けば引くほど、決断力がアップして決めたことに対するサポートが得られるようになる魔法のカードです」と書かれています。

つまり、このカードに限らず、確かにリーディングを習慣にすると、自分の中に本当はある「答え」を見つけやすくなるのだと思うのです。そこで・・・です。

毎日、簡単なワンオラクルをします。おみくじ的なイメージです。タロットカードよりルノルマンやオラクルカード、ルーンなどのほうが適しているかもしれませんが、タロットでも問題ありません(タロットは78枚もあるので、わざわざシャッフルして1枚ひいて、意味調べて、元に戻す・・・っていうのが面倒じゃなければ)。

【1】年月日
【2】使ったデッキ名
【3】引いたカード
【4】自分なりのリーディング
【5】次の日になってから日記を書く

つまり・・・できるだけ早い時刻に今日の運勢を占うわけです。それを自分なりにリーディングしたものも簡単に書いておきます。本当に一言二言でかまいません。

そして、夜か次の日に、あったこと、どういう日だったかを、これも簡単に書くんです。

すると、自分にあったカードのリーディングがわかってきたり、そもそも、何かが整っています。ぜひおためしください♪