ルノルマンデッキ基本

タロットカードが78枚のカードを用い、図柄も象徴的なものが多いのに対し、ルノルマンカードは36枚(もう少し多いものもあります)。図柄も鍵や魚など身近でわかりやすいものが多いのが特徴です。

毎日のおみくじ的にひいたり、具体的な質問の答えを求めたりするのに適していて、比較的近い未来を占います。

ルノルマンカードは、18世紀のフランスの占い師マリー・アン・アデレード・ルノルマン(マドモアゼル・ルノルマン)にちなんで名付けられた、36枚からなる伝統的な占いカードです。彼女はナポレオンの妻・ジョゼフィーヌなどの著名人を顧客に持っていたと言われています。
カード自体を彼女が作ったわけではなく、ルノルマン死後、このカードが作られた際に名前が使われたものです。

実はタロットカードと同じくらい(それ以上に)、ルノルマンカードが好きなのです。ルノルマン女史も、忖度ない占い結果を告げたために何度も投獄されているというカッコいい女性だったんです。

マドモアゼル・ルノルマンについてはエッセイにまとめています(>>マドモアゼル・ルノルマン)ので、興味があればご覧ください。ここに登場する彼女のクライアントについてはきらら舎ラジオでもう少し詳細に紹介しています。



近年、このルノルマンカードを現代的なデザインや解釈で再構築した「モダン・ルノルマンデッキ」が数多く登場しています。​

Modern Lenormand deck

Modern Lenormand deck

今回入荷したModern Lenormand deckは優しい水彩画風なイラストが描かれたデッキ。

各カードの意味は
note/Modern Lenormand deck にアップしています。

タロットカードより手軽に扱えるので、直観を鍛えたり、潜在意識を引っ張り出す訓練にもなります。

以下に基本となる数枚だけを使ったリーディングの方法をまとめています。

ワンオラクル

ワンオラクルは1枚のカードで読み解く方法です。

ルノルマンは一言で答えられるような質問に強いので、できるだけ具体的な質問をします。
たとえば・・・

「今日のわたしの運勢は?」
「あのバッグを買っちゃおうか?」
「明日の仕事運は?」
「あの人との関係はどうなる?」
「この選択をしたらどうなる?(会社をやめたらどうなるなど)」

① 象徴カード(28と29の人物カード)を取り出して置いておきます。象徴カードを眺めて、それが自分であるイメージを作ってから質問を心の中で唱えながらカードをシャッフルして1枚引いてみます。

1枚ひく時は、十分に質問を伝えたと思った時に一番上にあるものを選ぶ人もいますが、7枚目を取る人もいます。予め自分の方法を決めておくといいです。

また、自分占いの1枚引きの場合はあえて入れておくという場合もあります。その場合は28は理性的・能動的・決断力重視の姿勢が出てるかも!? 29を引いたら感受性・受容・直感を大切にする心が育ってるというサインなどと読み取れます。

純粋に“出来事”や“エネルギー”の流れだけを知りたいなら、28と29は抜いておきます。

とくに「人に読んであげるとき」や「客観的なテーマ重視の占い」では、抜いておいた方がメッセージが明快になります。

③ 1枚引き (1枚だけひく)

象徴カードの横に開いて置きます。それが質問の答えとなります。


ツーカード

①ワンオラクルと同様に象徴カードを抜いてシャッフルします。

②2枚ひいて並べます。 状況+アドバイスの意味があります。

たとえば、今のバイトをやめるかどうかを迷っている場合などは、状況+アドバイスを読み解くより、「やめたらどうなる」「やめなかったどうなる」というようにそれぞれを占うとわかりやすいこともあります。

ルノルマンカード/きらら舎

2枚以上ではコンビネーションリーディングをする必要があります。半年前に、わたしがブリーダーやってみたいなあとふと頭をよぎったときのリーディングです。

ブリーダーやってみたいと思ったんだけど、可能かな?

これが質問です。・・・やってみたいと思った理由はきらら舎カレンダーのコラム(3/24)に書いておきますね・・・

状況は「錨」。イメージは錨を下ろすのはどういう時?ということです。到着とか落ち着くとかそんなイメージがありますね。安定という意味も感じます。きらら舎カレンダーコラムを読んでいただくとわかるかもしれませんが、「決定」というリーディングをしました。やってみよう!という決意です。

アドバイスでは「信頼」「友情」「仲間」・・・犬のカードはポジティブですが、コンビによってはストーカーなどの意味合いも出てくるようです。今回は錨のポジティブカードとのコンビなので、「決定」しよう!でもそれには仲間(助けてくれる人)が必要!というリーディングになりました。

その後、知人に相談し、知人が動物取扱責任者の資格を取る準備を始め、わたしは動物取扱業申請に向けての設備を整える準備を始めました。


.

スリーカード

①ワンオラクルと同様に象徴カードを抜いてシャッフルします。

②3枚のカードを順番に並べてます(>>Mystical Lenormand Deck 解説 では別の並べ方も書いています)。


3枚のカードの意味を組み合わせてストーリー展開するように読み解いていきます。これをコンビネーションリーディングといいます。

「過去」➡「現在」➡「未来」

という流れで読んでいく場合もありますが、直観で、現状、未来、アドバイスなどと受け取ることもできます。

3枚リーディングは 9カードの説明を参考にしてみてください。9カードでの縦3枚を1枚で表しているものが3カードになります。


ルノルマンデッキの中で好きなものの3本の指にはいるのが「Mystical Lenorman」。これについては解説書も付いていますが、翻訳もしてアップしています。

占い方もいくつかアップしていますので、合わせてご参照ください。

なお、ここでもグランタブローを少しだけ紹介していますが、それについては別途じっくり説明ページを書きます。

>>Mystical Lenormand Deck 解説

いただいた質問

ルノルマンカードは使った後は毎回順番に並び直したほうがいいのですか?

数字順に並べ直すメリットは、カードの状態をチェックできる(欠け・傷みなど)、リセット感がある(エネルギーを整える)、といった意味合いがあります。特に、慣れないうちは他人を占ってあげた場合は必ずリセットの意味で並び直すとよいのですが、カードと親しくなってきたら並び直さないほうがよい気がします。

並べ直さなくてもOKなケースは、毎日使う「相棒」として自然に扱いたいとき。スプレッドに個性を宿したまま、余韻を残したいとき、神託的に、流れを残しておくという考え方もあるようです。毎日一枚引くことをやっている場合は、並べ直さないほうがよいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です